
著者:繁延あづさ
出版社:婦人之友社
ISBN:9784829209721
前作『山と獣と肉と皮』(亜紀書房)で、山に入り猪を狩り、解体して食べるという得難い経験と日々の暮らしの営みを同時に描き、大反響を呼んだ写真家・繁延あづささんの最新作は、家族の話。ぐんぐん成長し、やがて思春期を迎えた長男と、長男がある日突然始めた“ニワトリの飼育”にいやおうなく向き合うことになった繁延家の日々と、“母”の悩みが、率直でユーモアを湛えた筆致でつづられています。
福岡伸一さん(生物学者)推薦!
子ども時代の五感の体験は、かけがえのないもの。
巣立ち前の混乱期は、通過儀礼です。
〈目次より〉
序章 2017年 夏
1章 ニワトリがやってきた
初めて出会う養鶏家/わが家のあたらしい風景/家庭内別居 ほか
2章 ニワトリのいる日々
地域の人に卵を直配/お金が欲しい理由/人間と動物の間で ほか
3章 “食べ物"は“生き物"
猟師との出会い/これは私の食べ物だ/ニワトリを捌く/命あるもの ほか
4章 家族、この儘ならぬもの
夫のリストラ/父親殺し/計画的家出/母親殺し/少し死ぬこと ほか
・誠品選書2022年1月