著者:謝金魚
絵:賴政勳 、 林容萱
出版社:北國新聞社
価格:1,500円(税込)
ISBN:978433022491
百年前、ふたりの日本人が、
台湾の嘉南平野で水の女神と出逢った。
歴史に記載されなかった
心温まる交流秘話がいま明かされる……
台湾における農業振興のため、広大な嘉南平野一帯の水利事業“嘉南大圳(かなんたいしゅう)”を立案、当時東洋一といわれた烏山頭(うさんとう)ダムを設計、建設の実務指導を行った八田與一(よいち)。
その1920年から10年間にわたる苦闘を、二十枚の蝋染めの絵画に遺した(現在発見されているのはそのうちの三枚)伊東哲(さとし)。
今年1月15日に台南市・隆田にオープンした総合文化施設「文化資産教育園区」では、嘉南大圳や台湾の歴史文化を学べるとともに、彼らの偉業についても大きく紹介されている。
その、彼らの仕事を今に伝える物語が、昨年台湾・台南市政府文化局によって出版された。若い世代にも親しみやすく読めるよう、ファンタジーの形を採っており、平明な挿絵も用意されている。翻訳は誠品生活日本橋が主催する台日イベントで通訳を引き受けて下さっている池田リリィ茜藍氏。
・誠品選書2022年4月