

ボーダー 移民と難民
著者|佐々涼子
出版社|集英社
ISBN|9784797674026
本書のテーマは移民と難民。
入管問題、技能実習制度、難民支援施設を取材し、現在の日本の外国人政策の問題点を訴える。
少子高齢化・多死社会を迎え、労働力が不足する日本で、外国人とどうやって共に暮らしていくか。
私たちの姿勢が問われている。
・誠品選書2023年1月
【概要】
ウクライナ難民で始まった話ではない。ミャンマー、スリランカ、イラン、アフガニスタン、そしてアフリカの国々から……。命からがら、日本にたどり着いた人たちを、私たちは、どう受け入れてきたのか?
『エンド・オブ・ライフ』でYahoo!ニュース|本屋大賞2020年ノンフィクション本大賞を受賞した佐々涼子の受賞後第一作。
かつて日本語教師として在留外国人と接してきた作家が、人間の心の奥に潜むボーダー(境界)に迫る。ウィシュマさん死亡事件で一躍注目を浴びた日本の入管・難民問題を、独自の視点で追ったノンフィクション。難民の受け入れ、入管の改善のために四半世紀にわたり闘い続ける「難民弁護士」児玉晃一。その奮闘の日々を、現在入管に収監されている在留外国人の取材とともに綴る。構想から10年。ノンフィクションの旗手、佐々涼子の新たなるライフワーク。
書評掲載情報
2022-12-17 日本経済新聞 朝刊
【目次】
i 泣き虫弁護士、入管と闘う
私たちを助けてくれるの?
断末魔
囚われの異邦人
馬でもロバでも
アフガニスタンから来た青年
国会前の攻防
ii 彼らは日本を目指した
サバイバル・ジャパニーズ
看取りの韓国人
フィリピンの卵
ハノイの夜
赤い花咲く頃
iii 難民たちのサンクチュアリ
クリスマスイブの仮放免者
リヴィのカレー
人の中へ
【著者】
佐々涼子(ささ りょうこ)
ノンフィクション作家。1968年生まれ。神奈川県出身。早稲田大学法学部卒。日本語教師を経てフリーライターに。2012年、『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(集英社)で第10回開高健ノンフィクション賞を受賞。2014年に上梓した『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』(早川書房)は、紀伊國屋書店キノベス第1位、ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR第1位、新風賞特別賞など9冠。2020年の『エンド・オブ・ライフ』(集英社インターナショナル)は、Yahoo!ニュース|本屋大賞2020年ノンフィクション本大賞に輝いた。『エンジェルフライト』は、米倉涼子主演で連続ドラマ化、2023年春にアマゾンプライムビデオで配信予定。
【製品情報】
ISBN|9784797674026
出版社|集英社
発売日|2022年11月25日
サイズ(cm)|四六判 縦194mm 横134mm 厚さ22mm
装丁|
ページ数|272
重さ(g)| 380
言語|日本語
※店頭受け取り、オンライン売り切れ商品等のお問い合わせはお電話にて承ります。<03-6225-2871>
【誠品選書】
台湾の誠品書店では、毎月「誠品選書」を選出しています。
1990年11月のスタート当時から、選書の基準を「すでに重版されたもの、版権のないもの、一時的に流行しただけのもの、通俗的な本は選ばない。学術的、専門的なもの、一般向けのものなどを問わず、難しいものである必要はないが、創作と出版に対する誠意があるものならジャンルを問わず推薦書籍とする」としました。
2019年、東京の日本橋にオープンした当店でも、「誠品選書」を通して読者に誠品の観点を伝えていきたいと考えています。日本の多種多様な出版物の中から、その月の代表的で、話題性、独創性があり、編集が優れている書籍をセレクトし、プレゼンテーションと投票によって、毎月8点の誠品選書を選出しています。