





証し 日本のキリスト者
著者|最相 葉月(著/文)
出版社|KADOKAWA
ISBN|9784046019004
6年かけて全国の教会を訪ね、135人のキリスト信者にインタビュー。
なぜ洗礼を受けたかという個人史から、差別、政治、戦争などに触れ、「信仰とは何か」に向き合った労作。
統一教会問題で揺れ動いている今、「信仰」について考えるきっかけとなる書。
・誠品選書2023年2月
【概要】
書評掲載情報
2023年2/4(予定):毎日新聞 朝刊
評者:村上陽一郎(東京大学名誉教授・科学史)
「証し」とは、キリスト者が神からいただいた恵みを言葉や言動を通して人に伝えることである。
本書は、北海道から沖縄、五島、奄美、小笠原まで全国の教会を訪ね、そこで暮らすキリスト者135人に、神と共に生きる彼らの半生を聞き書きしたものだ。自然災害や戦争、事件、事故、差別、病のような不条理に直面してなお、彼らは神をどうして信じられるのか? なぜ、信仰は揺るぎないものであり続けるのか。
回心、洗礼、家族、献身、開拓、奉仕、社会、差別、政治、戦争、運命、赦し、真理、そして復活……。それぞれの章で語られる「証し」のなかで「信仰とは何か?」という有史以来の謎に向き合い、終章の「コロナ下の教会、そして戦争」で、日本におけるキリスト教の現在地をも筆者は照らし出す。
構想10年、取材6年。1000ページを超える圧倒的なボリュームで綴る渾身の長編ノンフィクション。
【目次】
この本について――まえがきに代えて
第一章 私は罪を犯しました
第二章 人間ではよりどころになりません
第三章 神様より親が怖かった
十字架の風景1 兄弟姉妹
第四章 お望みなら杯を飲みましょう
十字架の風景2 教会とカウンセリング
第五章 神を伝える
十字架の風景3 宣教ブーム
第六章 自分の意思より神の計画
第七章 教会という社会に生きる
第八章 神はなぜ私を造ったのか
第九章 政治と信仰
十字架の風景4 夫婦と教会
第十章 そこに神はいたか
第十一章 神はなぜ奪うのか
第十二章 それでも赦さなければならないのか
十字架の風景5 宣教の終わりと始まり
第十三章 真理を求めて
第十四章 これが天の援軍か
終章 コロナ下の教会、そして戦争
あとがき
【著者】
最相 葉月 (サイショウ ハヅキ) (著/文)
1963年生まれ。関西学院大学法学部卒業。科学技術と人間の関係性、スポーツ、精神医療などをテーマに執筆活動を展開。著書に『絶対音感』(小学館ノンフィクション大賞)『青いバラ』『東京大学応援部物語』『ビヨンド・エジソン』『ナグネ――中国朝鮮族の友と日本』『辛口サイショーの人生案内』『セラピスト』ほか多数。『星新一』にて大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞、日本SF大賞、日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、星雲賞(ノンフィクション部門)を受賞。
【製品情報】
ISBN|9784046019004
出版社|KADOKAWA
発売日|2023年1月13日
サイズ(cm)|A5変型判
装丁|
ページ数|1096
重さ(g)|
言語|日本語
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【誠品選書】
台湾の誠品書店では、毎月「誠品選書」を選出しています。
1990年11月のスタート当時から、選書の基準を「すでに重版されたもの、版権のないもの、一時的に流行しただけのもの、通俗的な本は選ばない。学術的、専門的なもの、一般向けのものなどを問わず、難しいものである必要はないが、創作と出版に対する誠意があるものならジャンルを問わず推薦書籍とする」としました。
2019年、東京の日本橋にオープンした当店でも、「誠品選書」を通して読者に誠品の観点を伝えていきたいと考えています。日本の多種多様な出版物の中から、その月の代表的で、話題性、独創性があり、編集が優れている書籍をセレクトし、プレゼンテーションと投票によって、毎月8点の誠品選書を選出しています。