
場所、それでもなお
著者|ジョルジュ・ディディ=ユベルマン (原著), 江澤健一郎 (翻訳)
出版社|月曜社
ISBN|9784865031591
ユダヤ人絶滅収容所をどんな言葉で語り得るのか。
「表象不可能」にされたものを前に、私たちが沈黙し、時間の彼方に忘却してしまうことに、どのように抗うべきか。
バタイユ以降の重要な美術史家=哲学者が歴史の闇を照らそうとする想像と思考。
・誠品選書2023年4月
【概要】
『イメージ、それでもなお』の以前と以後に書かれたユダヤ人大虐殺をめぐるテクスト三篇(「場所、それでもなお」「樹皮」「暗闇から出ること」)を集成した日本語版独自論集。
場所、それでもなお
樹皮(樹皮;樺の木;標示板;店;有刺鉄線 ほか)
暗闇から出ること
【著者】
ジョルジュ・ディディ=ユベルマン(Georges Didi-Huberman)
1953年サン=テティエンヌに生れる。バタイユを継ぐ美術史的哲学者。著書に『ヒステリーの発明』(みすず書房;旧版『アウラ・ヒステリカ』リブロポート)、『ジャコメッティ』(PARCO出版)、『ヴィーナスを開く』(白水社)、『残存するイメージ』(人文書院)、『受肉した絵画』(水声社)、『フラ・アンジェリコ』『イメージ、それでもなお』『ニンファ・モデルナ』(以上、平凡社)、『イメージの前で』『時間の前で』(以上、法政大学出版局)、『アトラス、あるいは不安な悦ばしき知』『イメージが位置をとるとき』『受苦の時間の再モンタージュ』(以上、ありな書房)などがある。
江澤健一郎(えざわ・けんいちろう)
1967年生まれ。バタイユ研究の第一人者。著書に『バタイユ──呪われた思想家』(河出書房新社)、『ジョルジュ・バタイユの《不定形》の美学』、『中平卓馬論――来たるべき写真の極限を求めて』(以上、水声社)、訳書にディディ=ユベルマン『イメージの前で──美術史の目的への問い〈増補改訂版〉』(法政大学出版局)、バタイユ『内的体験』、『有罪者』、『ドキュマン』(以上,河出文庫)、『マネ』(月曜社)。
【製品情報】
ISBN|9784865031591
出版社|月曜社
発行日|2023年01月
サイズ(cm)|四六版
ページ数|188
言語|日本語
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【誠品選書】
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