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依存症と人類【誠品選書】

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依存症と人類 われわれはアルコール・薬物と共存できるのか 著者|カール・エリック・フィッシャー(著/文)松本俊彦(監修)小田嶋由美子(翻訳) 出版社|みすず書房 ISBN|9784622096023 同じ依存症であっても、患者の社会的地位や人種、環境等外的要因によって差別や疎外の対象になる―。 自らもアルコール依存に陥り回復した“金髪白人高学歴”の精神科医が描く、人類と依存症の歴史は、圧倒的な筆力で読み物としても秀逸。 ・誠品選書2023年5月 【概要】 ある時代には酒や薬物に耽溺することは「堕落」と見なされ、ある時代には「下級階層の流行病」と見なされた。またある時代には、たとえ同じ薬物でも、特定のコミュニティで使用すれば「医療」だが、別のコミュニティに属する者が使用すれば「犯罪」と見なされた。 アルコール依存症から回復した精神科医が本書に描くのは、依存症の歴史であり、その概念の歴史である。自身や患者の体験、過去の有名無名の人々のエピソードに加え、医学や科学のみならず、文学、宗教、哲学にまで踏み込んだ豊饒な歴史叙述によって、依存性薬物と人類の宿命的な繋がりが浮かび上がってくる。 依存症は「病気」なのか? それとも、差別や疎外に苦しむ者に刻印されたスティグマなのか――? 圧倒的な筆力で依存症をめぐるさまざまな神話を解体し、挫折と失敗に彩られた人類の依存症対策史をも詳らかにする。 「本書は、米国のみならず、国際的な薬物政策に大きな影響を及ぼす一冊となりうる力を備えている。その意味で、依存症の治療・支援はもとより、政策の企画・立案、さらには啓発や報道にかかわる者すべてにとっての必読書であると断言したい」(松本俊彦「解題」より) 【目次】 イントロダクション 著者はしがき 第I部 名前を探して 第1章 出発点――「依存症」以前 第2章 エピデミック 第3章 意志の病い 第II部 不節制の時代 第4章 憑依 第5章 アメリカ初のオピオイド・エピデミック 第6章 ジャンキー 第III部 現代の依存症のルーツ 第7章 近代アルコホリズム運動 第8章 よい薬物、悪い薬物 第IV部 試される依存症 第9章 リハビリテーション 第10章 ゼロ・トレランス 第11章 依存症を理解する 結論 回復 謝辞 解題 (松本俊彦) 原註 図版クレジット一覧 索引 【著者】 カール・エリック・フィッシャー (カールエリックフィッシャー) (著/文) (Carl Erik Fisher) 依存症専門医、生命倫理学者。コロンビア大学臨床精神医学助教授、法律・倫理・精神医学部門勤務。瞑想とマインドフルネスを用いた統合的アプローチによる依存症治療を中心に、精神科の個人診療を行っている。コロンビア大学のサイエンス・ライティング集団「ニューライト」に所属し、「ニューヨーク・タイムズ」「ワシントン・ポスト」「ガーディアン」などに寄稿している。 松本俊彦 (マツモトトシヒコ) (監修) (まつもと・としひこ) 精神科医。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部長。1993年佐賀医科大学卒。横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所司法精神医学研究部、同研究所自殺予防総合対策センターなどを経て、2015年より現職。著書に『自傷行為の理解と援助』(日本評論社 2009)『もしも「死にたい」と言われたら』(中外医学社 2015)『薬物依存症』(ちくま新書 2018)『誰がために医師はいる』(みすず書房 2021)他多数。訳書にターナー『自傷からの回復』(監修 みすず書房 2009)カンツィアン他『人はなぜ依存症になるのか』(星和書店 2013)他多数。 小田嶋由美子 (オダジマユミコ) (翻訳) (おだじま・ゆみこ) 翻訳家。明治大学大学院法学研究科修了。訳書にヤング『インターネット中毒』(毎日新聞社 1998)アング『デジタル写真大事典』(共訳 エムピーシー 2005)ガワンデ『予期せぬ瞬間』(共訳 みすず書房 2017)ウェスタビー『鼓動が止まるとき』(みすず書房 2018)プリスビロー『意識と感覚のない世界』(みすず書房 2019)コセフ『ネット企業はなぜ免責されるのか』(みすず書房 2021)ラーソン『ワクチンの噂』(みすず書房 2021)他多数。 【製品情報】 ISBN|9784622096023 出版社|みすず書房 発売日|2023年4月12日 サイズ(cm)|四六判 ページ数|456 重さ|530g 言語|日本語 ※店頭受け取り、オンライン売り切れ商品等のお問い合わせはお電話にて承ります。<03-6225-2871> 【誠品選書】 台湾の誠品書店では、毎月「誠品選書」を選出しています。 1990年11月のスタート当時から、選書の基準を「すでに重版されたもの、版権のないもの、一時的に流行しただけのもの、通俗的な本は選ばない。学術的、専門的なもの、一般向けのものなどを問わず、難しいものである必要はないが、創作と出版に対する誠意があるものならジャンルを問わず推薦書籍とする」としました。 2019年、東京の日本橋にオープンした当店でも、「誠品選書」を通して読者に誠品の観点を伝えていきたいと考えています。日本の多種多様な出版物の中から、その月の代表的で、話題性、独創性があり、編集が優れている書籍をセレクトし、プレゼンテーションと投票によって、毎月8点の誠品選書を選出しています。

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